廃棄物処理法に基づく産業廃棄物処理施設の設置許可申請や変更許可申請、あるいは使用前検査を行う際には、処理能力算定根拠および現状構造を示す技術資料の整備が不可欠です。しかし、中古設備や海外製設備、改造履歴のある既存設備では、申請に必要な図面や設計計算書、騒音・振動のパワーレベルデータ等の資料が存在しないケースが多く見られます。
これらの技術的資料が揃わない設備は、車検証のない自動車みたいなもので、許可を受けて廃棄物処理に利用することができません。実機さえあれば、当社は許可申請手続に添付する技術的資料を作成いたします。
1.現地での実機寸法測定・処理能力測定
当社では、図面が存在しない導入済の産業廃棄物処理設備を対象に、現地での実機寸法測定を実施します。処理能力算定に必要となる外形寸法だけでなく、内部開口部寸法、容積、刃物形状、流路断面など、能力に直結する構造条件を精緻な実測により取得します。さらに、実機稼働による処理能力測定を行い、「投入物の性状」「投入量」「下流工程構成」など複数条件下でデータを取得します。現場のリアルな実測データを積み上げることで、行政説明の場でも耐え得る、客観的な処理能力算定根拠を構築します。
2.三次元CADによる設備図面・処理能力計算書の作成
現地で取得した設備寸法測定データおよび処理能力測定結果を基に、産業廃棄物処理設備の実測図面作成および処理能力計算を実施します。既存設備の許認可申請に向けた行政協議では、平面的な寸法整理だけでは不十分な場合があります。当社では三次元CAD(SolidWorks)により対象設備を立体的にモデル化し、実効断面積や内部容積、流路条件を正確に整理したうえで、実運用条件に基づく処理能力計算を行います。計算においては単一値ではなく、複数条件の測定結果を反映した「能力範囲」を算出することで、日次処理量および年次処理量を現実的な数値として整理します。作成する図面および処理能力計算書は、変更許可申請や使用許可申請における行政協議資料としてそのまま活用可能な形式で整備します。実測による図面整備と稼働データに基づく能力算定を一体で実施することにより、図面が存在しない導入済設備であっても、適法な許認可取得に必要な技術資料を再構築します。
3.騒音・振動のパワーレベルデータの実測
メーカーが機械の騒音・振動のパワーレベルを準備できなくても、当社(計量証明事業所)が実機のデータを測定し、許可申請や生活環境影響調査等のための予測評価に使用できるパワーレベルデータを作成いたします。